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鯖街道マウンテンマラソン なんとか完走しました…その3 [マラソン完走記など]

オグロ峠を登り切ると、八丁平の気持ちよいトレイルが続く。

雨が意外に激しくなってきたので、ここで準備していたビニール袋をかぶる。少し冷えていた体も温まり、いい感じだ。ここは、体が濡れないうちに、早めに雨対策をした方がよい。ちょっとの時間を惜しんではいけない。

オグロ峠で多少復活した足は、なんとか動いている。トレイルを、ゆっくり走る。やがて、尾越エイドに向かって下りに入る。

雨が降っていることもあって、滑りやすく、多くのランナーはここでかなり手間取っている。僕は一応こんな状況には慣れているので、すいすい下っていく。と、前方から戻ってくるランナーの集団。どうやら、コースロストしたらしい。彼らがコースに戻る前に先行して、そのままどんどん差を開けていく。

久多からの登りで抜かれたランナーを、ここで根こそぎ抜き返すことが出来た。 

そして、下り切ったところが尾越エイド。冷やし飴を飲んで元気回復。

次の大見エイドまでは、4km弱。このぐらいの距離だとかなり気が楽だ。休憩はそこそこにして、ゆっくりながらも走って距離を稼ぐ。このあたりにくると、もう上り坂ではほとんど歩き倒すランナーが多くなってくる。僕はしばらく前に歩き倒した分、まだ余裕が残っていて、半分ぐらいは走る。ノロノロでも走れば、歩いている人を抜くことが出来る。

そして大見エイド。ここまでくれば、杉峠が見えてくる。あと7㎞弱。なんとか杉峠まではいけそうだ。杉峠からゴールまで3時間とみても、11時間以内にはゴール出来る。

しかし、この、杉峠までの道は僕の苦手とする石ころゴロゴロの林道だ。ここは、走りやすそうなところは、小走りに走り、走りにくそうなところは歩きで対応。これまで3年の経験から、実はここが相当長く感じるということはわかっている。

雨もいよいよ激しい。水たまりが多く、それを避ける体力もないので、そのままビチャビチャと突っ切っていく。

走っては歩き、歩いては走りの繰り返し。辛抱だ。これを繰り返して入れば、やがて平坦な道がやってくる。そして、その先に杉峠のエイドがある。

雨だけでなく、山全体にガスがかかっていて、けっこう寒くなってきている。僕は幸い、体をすっぽり覆うビニール袋のおかげで、体は暖かい。

勾配がゆるくなってきて、見慣れた、杉峠への最後のゆるい坂を登っていく。と、前方から、走ってくるランナーがいる。なぜだろうと思って、ボーっと見ていると、あれ、あかつきさんだ!

「あ、いたいた!」とあかつきさんもこちらに気づく。出町柳から逆走してお迎えランに来てくれたのだ! ここまで来てくれるとは思いもしなかったので、嬉しい。いろいろ話をしながら走っていると、いつのまにか進んでいる。旅は道連れとはよく言ったものだ。

そして、いよいよ杉峠にやってきた! FRUNの見慣れた赤い幟。井口さんがいる。そしてKちゃん! Kちゃんがいるとは知らなかったので、驚き、嬉しさのあまりハグ。一昨年一緒に走ったまりもさん、僕を鯖街道に誘ってくれたケイタローさん、く~さん、ツウランさん、嬉しい仲間の顔、また顔。

足はフラフラだが、気持ちの疲れが本当に吹っ飛ぶ。暖かいお茶と豆腐そうめん。おしゃべりに花が咲き、ついついこのエイドに長居してしまった。10分ぐらい?(笑) 

シューズの紐を締め直して、下り仕様に整えると、さあ、鞍馬までの長い下り。思いのほか、走れる。絶好調時の時のようにはいかないが、徐々にペースが5分前半まで上がってくる。エイドで休んでいる間に抜かれたランナーを下りでかなり抜き返した。鞍馬から市原までも、なんとかノンストップで走る。信号を渡って市原エイド。さあ、あと9km。

市原からの上り坂は、歩く。あかつきさんも、ここだけは歩かせてくれた(笑)

登りが終わると、ゆるく下っていく。登りで抜かれたランナーを、また抜き返す。

足はとっくの昔に売り切れているのだが、なんとか動いている。ひとりだったら、きっともっと歩きが入っていたかもしれないが、併走するあかつきさんが休まないので、仕方なく(笑)ついて走っていく。信号待ちで休めるのが本当に救いになる。ハムストにかなり疲労がたまっているので、ストレッチで伸ばし伸ばし、また走る。

河川敷に入る。

しばらく走っていると、また一字違いのランナーに追いついた。あともう少し、一緒に走りましょうと、しばらく並走。もうちょっとペースを落とします、とあかつきさんに声をかける。もう限界を超えている。かろうじて、キロ7分以内を保てるぐらい。

最後のエイドも、早々に出発。結局、長居したエイドは、杉峠だけだった。でも各エイドで本当によく飲み、よく食べた。おかげでお腹は全く空いていない。そのエネルギーのおかげで、まだ動けている。

あと3km、あと2km、そして橋を渡り終わって、あと1km。あと1kmになったら、思い切りスパートする予定だったが、200m続かない。結局、あと300mで思い切り加速。

そして、ゴール!! 10時間41分 今の状態からすれば奇跡に近いタイムでのゴールだった。

迎えてくれたのは、ひろさん、じんさん。 

雨の中、コースに一礼。

本当に、いろいろな人に支えられての完走だった。 

 


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